家庭教育相談員基礎能力認定式を行いました!

3月19日(金)に、4年生4名に対する家庭教育相談員基礎能力の認定式が行われました。岡センター長から、一人ひとりに認定書が手渡され、祝辞が述べられました。

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今年度は、コロナ禍の中、はぐみぃが一度も開催されることなく終了してしまったことは、学生にとっても、スタッフ・教員、利用者さん3者にとってたいへん残念なことでした。

そのような中、私たちは粘り強く大学と交渉を重ね、3月は何とか開催できないかと準備を進め、利用者さんも申込制で募り、学生やスタッフもPCR検査を行い安全の確認がとれていましたが、結局、非常事態宣言が延長となり実施できませんでした。

ここに、センターで毎年発行している紀要「こども臨床研究 8号」の冒頭に掲載されている岡健センター長の挨拶文の一部を抜粋し、ご紹介したいと思います。

 

「令和2年3月に児童学科長の任期を終え、本年度4月より、それまで児童臨床研究センター長であった高橋ゆう子所長と入れ替わる形で本センター長をお引き受けすることとなりました。

ただ、実際に着任以降のセンターの活動については、コロナ禍の中、およそ全ての事業が停滞、休止状況にある中で、この1年間が終わろうとしています。

ただ、一方ではこれからの児童臨床研究センターの在り方を考える上では大切な期間となったのではないか、とも思っております。

例えば、地域開放事業としてようやっと形を成してきた「はぐみぃ」も、他の事業と同様に休止に追い込まれましたが、反面、スタッフや家庭教育相談員の基礎資格取得のために本事業にかかわっている児童学科の学生からは、定期的に来館していた利用者親子に思いをはせる時間となっていたのだと実感しています。

「日常」の、それこそ「何気ない」相談の「場」であること、を目指す本センターの「はぐみぃ」ですが、この時、この「相談」の前提にあるのは、一般論の親子ではなく、顔の見える個々具体的な誰々について、その人が「気になる」、その人を「気にすること」が、この活動の底辺にはあったのではないか。

いわば、そうした、自分ではない他者を身の内に置き続けることの「意味」を、再度、実感を伴って感じている時間となったのではないか、等とつらつらと考える時間になっていたのだ、とも思っています。

形だけ見れば、相談事業「はぐみぃ」の今年度の目に見える形は、配信事業なのだと思います。

でも、こうした配信事業の前提になっていたのは、スタッフ一人ひとりが、利用を気遣い暑中見舞いを書いて近況伺いを例えばする、といった、まさに顔の見える〇〇さんを「気にする」「気になる」ということの延長線上での結果だったのだと思います。

この思いへの延長は、今は、非常事態宣言明けに1回でも、2回でも実施を、というスタッフのささやかな「願い」へとつながってきています。残された3月までの間で、実際に「はぐみぃ」が実施できたかできないか。

それは今、この原稿を書いているときは不明です。それでも、こうしたことを考え、何に取り組めるかを考え、細々ながらも実施しようと試みる、その「時間」はとても大切な「時間」だったのではないかと思っています。」

 

いよいよ新年度を迎えます。緊急事態宣言が発令されなければ、4月20日(火)から「はぐみぃ」が、21日(水)からは「はぐみぃぷらす」が始まります。

さて今年度は、どんな親子さんと出会えるでしょうか…。
参加する3年生、4年生もはぐみぃ初心者ばかりですが、それぞれの思いをもってはぐみぃの活動に参加できることを楽しみにしています。

もちろん、顔なじみのスタッフも皆さまにお会いできることをウズウズしながら待っております。皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
(文責:加藤奈保美)